こんにちは!実家ぐらしのれこぽんです。
今月からNetflixにて、中国ドラマ『あの日の君と』が配信されています。
美しい映像と丁寧な心理描写で一気にハマりました。
しかし、どうしても気になるのは桑延(サンヤン)の行動。
温以凡(ウェン・イーファン)を強く思うが故、たまに出る重すぎる行動に引いてしまいます。
そんな桑延はストーカーか!?それともただの一途な男?
今回は、そんな彼の(重すぎる?)行動を確かめていき、
桑延というキャラクターを分析します。
※この記事はネタバレを含みます。ご覧になっていない方はご注意下さい。
2話:温以凡の家の鍵を拾い、事件の犯人をボコボコにする桑延
高校でお別れをしてから、数年ぶりに再会した桑延と温以凡。再会当時の温以凡はいろいろな問題を抱えている中、同居人の男から襲われる(未遂)という事件が起きてしまいます。
桑延の助けもあり事件は一旦収束しますが、彼女を心配する桑延は引っ越しを手伝います。新居へ送り届けると、温以凡は前の住まいの鍵(暴行されそうになった場所)を桑延の車に忘れていきます。それを拾った桑延は内緒で家に忍び込み、彼女を襲った同居人の柄の悪いサラリーマン集団をボコボコします。

温以凡を思う桑延にとって、彼女に酷い事をした人たちを許せないのは当然です。
ただ、拾った鍵で勝手に家に入るのは不法侵入では?かなりギリギリのラインですね。
彼女の為なら危険も厭わないところに愛情の重さが窺えます。
3話:「僕は幸せだ。君にも幸せでいて欲しい」と言う桑延
2話の事件が落ち着いた頃、今度は桑延のマンションで火災が起こると言う悲劇が起こります。テレビ局の記者として働く温以凡は、火災現場で桑延の姿を見ます。同僚の記者が桑延にインタビューをすると、とても自宅が火災にあった人とは思えない淡々とした様子。むしろ、温以凡がその場にいることをかなり意識しています。記者が最後に一言を求めると、温以凡をチラりと見てこう答えます。

「僕は幸せだ。君にも幸せでいて欲しい。」
この報道は話題となり、「残念なイケメン」としてバズる珍事態に。
このセリフには作品全体のテーマが現れていると個人的に思いました。
直接本人には言えないけど、テレビの大衆には言える。
自分が困難な状況でも、目の前の好きな人の幸せを願う。
そんな桑延というキャラクターの、青臭さと懐の深さを同時に示しているのがこのシーンです。
10話:温以凡を家までつける桑延(過去回想)
このドラマは1話毎に、2人の過去回想が含まれています。このあたりから桑延のストーカー(らしき)行動が見えてきます。
10話の回想では、2人がいつもの思い出麺屋(温以凡の地元の店)で勉強をしていると、温以凡の伯母から電話がかかってきます。顔を曇らせ急に帰り出す温以凡。心配する桑延はこっそり彼女の後をつけていきます。温以凡が帰宅すると伯母から「何をしていたの?」「勉強してたなんて嘘でしょ」「また男に色目を使って」など、酷い暴言を吐かれているのを桑延は立ち聞きしてしまいます。そして会話の内容から、温以凡が十分に食事を与えられていないことも判明します。


温以凡の家庭環境は最悪なので、それを心配する桑延の気持はまあ理解できます。
ですが、フードを被って後をつける姿は側から見りゃ完全にストーカーですやん!
温以凡の複雑な状況だからこそ、ギリギリ許されるストーキング?ということにしておきます。
10話:温以凡の父の命日に鶏湯を買ってくる桑延
前述の回想が少し伏線となったシーンが、10話後半に出てきます。
高校時代に亡くなった最愛の父の命日を迎える温以凡。この日は彼女にとって複雑な思いでいっぱいになる日です。色々あって既に同居している桑延と温以凡ですが、この時点で二人の関係性はまだ進展していません。父を思い出し寂しさに駆られる温以凡のところに、何の連絡もせず遅くに帰宅する桑延。同居のルールを破った彼に「どこに行っていたの?」と温以凡は少し不快感を示しますが、桑延は淡々と鶏湯をテーブルに並べます。そう。鶏湯は温以凡が毎年父の命日にお墓にお供えしていたもの。そして、過去回想で意地悪な伯母に「この子に高級鶏湯なんて!」と言われ、温以凡が食べれなかったものです。

「君のための特別な鶏湯だ。」
いつもは温以凡との関係性へのもどかしさからツンツンしている桑延ですが
この日は優しい言葉を静かにかけてくれます。
抱えていた思いが溢れ、泣きながら鶏湯を啜る温以凡。
再会してからはじめて桑延に涙を見せます。桑延!ストーカーした甲斐があったな!
(なぜ鶏湯のことを知っているのかはさておき…)
個人的に泣きながらご飯を食べているドラマに弱いので、このシーンは特にお気に入りです。
18話:こっそり大学に来ていた&温以凡から影響を受けまくる桑延(過去回想)
18話でも桑延の激重行動が見られます。
冒頭の過去回想では、あれだけ辛い別れを経験したのにどうしても温以凡に会いたくて、彼女が通う大学(めちゃめちゃ遠い)まで来ていたことが判明します。桑延は門のところから彼女の姿を探していたのです。

いや〜。私だったら飛行機じゃなきゃこれない場所に突然元カレが来てたらゾワっとします。まあ、お互い思い合っていたのに、突然大好きな人に拒絶された桑延のショックを思えば、このような行動に出てしまうのも仕方がないかもしれません。それにしても未練の強さたるや。恐るべし。
またこの回では、桑延が経営する店『残業(Overtime)』の由来も温以凡からきていたことが判明。二人の勉強場所だった店・思い出麺屋で、桑延は温以凡に「何か店を開くなら、どんな店がいいと思う?」と投げかけます。彼女は、好きなだけゆっくりできてリラックスできる「仕事しながらでも残業って感じがしないようなお店」と答えます。このような些細な会話を桑延はずっと覚えていたのです。
本当にオーナーになって店を開いているし、夢を現実にする男はかっこいいぞ!
彼の行動力の源は全て温以凡への思いからきていました!桑延のビックラブが感じられるのがこの18話。そして、二人の思いが再び通じ合い、関係性が大きく進む話となっています。過去の別れのシーンが逆再生のように巻き戻される演出から、現在の告白シーンを再び「雨」で重ねるところが感動的でした。二人が負った心の傷の「救済の雨」でもあるのでしょう。この回は絶対見逃せません。

19話:電話を盗み聞いて、ネットストーキングする桑延。
温以凡には幼馴染の鍾思喬(ジョン・スーチャオ)という親友がいます。19話の過去回想では、温以凡が半ば失踪のように遠くの大学に行った後、桑延は親友の彼女も参加する高校の同窓会に顔を出しました。飲み会中席を立った鍾思喬の電話の相手は、偶然にも温以凡でした。それに気づいた桑延は、電話の内容から温以凡が最近やっているオンラインゲームとハンドルネームまできっちり盗み聞きするのです。温以凡との接点を持つために、桑延は自身もそのオンラインゲームに「敗降」(これもまた温以凡のニックネームをもじって)という匿名で始めます。続く20話では、温以凡がゲーム上でメンター募集をかけているのを知ると、そのメンバーに入り込むべく、桑延は寝る間を惜しんでレベル上げに励みます。(65レベル以上じゃないとメンバーになれないから)

これは所謂ネットストーキングというやつでしょうか。
現実でこんなことされたら、ドン引くレベルで怖いですけどね。
23話:大学の卒業式まで見守る桑延
23話冒頭の過去回想では、なんと温以凡の大学の卒業式に桑延が来てたことが判明。
おそらく自分の卒業式はすっぽかし(桑延のところから温以凡の大学は、飛行機じゃないと行けない)、来ていた両親と妹との食事も断っています。どんだけ温以凡のこと好きなんだよ!!
これまで桑延は温以凡と離れていた間、ストーカー紛いの行為をしてても直接彼女に接触しようとすることはありませんでした。この日も遠くから姿をひっそりと見守っていたのですが、思わず「温以凡(ウェンイーファン)!」と名前を呼んでしまします。温以凡は桑延の気配を感じて振り返りますが、人混みに紛れて、声の主が誰かまではわかりませんでした。桑延もそのまま背中を向け、バレないようその場から立ち去り回想は終わります。

お互いを近くに感じながらも直接は会えない・会わない、という切ないシーンなのでしょうが
自分を振った人の卒業式にまで来るなんて狂気の沙汰としか思えません。
大学の四年間ずっと温以凡への気持ちが変わらなかったことを描いているのでしょうね。
かなり怖いけど。
結論:温以凡は嫌がっていない…ストーカーではなく一途な男
以上で、桑延というキャラクターの行動をピックアップしました。
重たいけど一途な行動はこちら
ストーカーレベルの行動はこちら
総じてヤバめの行動は、高校から大学にかけての学生時代のことでした。
一方的に別れを告げられた後ということを考慮すると、
桑延の深い心の傷がそうさせてしまったと言えます。
なにより温以凡本人は怖がったり、嫌がったりしていません(そもそも知らないだけ)
したがって、桑延はストーカーではなく、初恋の人を想い続ける一途な男!
という結論に個人的に至りました。
ドラマだからこその理想像ですが
「こんな風に一途に愛されてみたい」と思わせてくれるのが、
桑延というキャラクターなのです。
まとめ
この記事では、どちらかと言えばマイナス面を取り上げてしまいましたが
桑延の素敵なシーンはもっと登場しています。
(夢遊病の温以凡のために家中にライトを取り付けるところとか)
残念なイケメンと呼ばれたり、自意識過剰で俺様っぽい性格など
完璧ではないところも、個人的に可愛くて好きです。
ぜひドラマを観て確認してみてください。
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