こんにちは!れこぽんです🍋
2021年公開の中国映画
『この夏の先には(原題:盛夏未来)』をNetflixで鑑賞しました。
映像と音楽は美しく、完成度は高い作品。
ただ、個人的には「好き」とまでは言い切れない、少し複雑な後味の残る映画でした。
この記事では
の順でまとめていきます。
※本記事はネタバレを含みます
作品情報
中国の青春映画の中でも、繊細な感情描写が評価された作品です。
あらすじ(ネタバレ含む)
主人公チェン・チェンは、両親の不仲を知ったショックから大学入試に失敗。
留年することになります。
母親に問い詰められ、咄嗟に「失恋した」と嘘をついてしまい、
相手として名前を出したのが、ほとんど接点のなかった同級生ユーシンでした。
しかし運悪く、留年先のクラスにはあのユーシンが在籍。
嘘は本人に知られ、学校や両親まで巻き込む騒動へと発展します。
事態を収めるため、二人は“偽りのカップル”を演じることに。
秘密を共有するうちに距離を縮めていく二人。
けれどその先には、思いがけない真実が待っていました。
ひと夏を通して、「自分の本当の気持ち」と向き合っていく青春映画です。
感想|ラストの展開に驚いた理由
『この夏の先には(盛夏未来)』を観た率直な感想は、
「良い映画ではあるが、強烈に刺さる作品ではなかった」
という少し複雑なものでした。
序盤は、いわゆる王道青春ラブストーリー。
- 冴えない優等生×目立つ人気者
- 偽りのカップルから始まる恋
このあたりの設定は、正直「よくある展開かも」と感じてしまい、
最初の30分ほどは物語に入り込めませんでした。
しかし中盤以降、物語の見え方が変わります。
ユーシンの“元恋人”の存在が不自然にぼかされていることに気づき、
単なる恋愛映画ではないと感じ始めました。
そして明かされたのは、
ユーシンが恋していた相手は、男性だったことが示唆されます。
それまでいい雰囲気に見えていた二人の時間が、
一気に別の意味を帯びてくる瞬間でした。
「偽りのカップル」を演じながらも、
ユーシンはチェンの好意に絶対に気づいていたはず。
それでも距離を縮めたのはなぜか。
ここで、あることに気づきました。
ユーシンは、好きだった人のことを
「告白はなかったけど、恋人のようだった」と語っています。
もしかするとその相手もユーシンのことを好きになろうとした。
つまり、当時の自分とシェンは同じ立場だったからこそ、
“自分を好きになってくれた人を好きになろうとした”のかもしれません。
チェンとの関係を通して、
彼はかつての元恋人の葛藤を理解し、受け止めることができた。
そう考えると、この物語は
「自分が好きな人は、自分を好きとは限らない」
というこの年頃の子にとっては
切実なテーマを描いた青春映画だったのだと感じました。
観ているこちらまで、少し振られたような気持ちになる。
そんな余韻は、個人的にとても印象的でした。
似ている作品|『ウォールフラワー』との共通点
個人的に思い出したのは
『ウォールフラワー 』です。
学園を舞台に、
若者の孤独や葛藤、恋愛、成長を描く青春映画。
どちらの作品も、
- 居場所のなさ
- 友情と恋愛の境界線
- 自分らしくあることの難しさ
をテーマにしています。
『ウォールフラワー』は、私にとって特別な一本。
留学中、ホストファミリーと観た思い出も重なり、強く印象に残っています。
一方で『この夏の先には(盛夏未来)』は、
静かで、繊細で、少し距離のある映画でした。
もしかすると映画館で、誰かと一緒に観ていたら
印象はまた違っていたのかもしれません。
最後に
映画の「好き・嫌い」は、
作品そのものだけでなく、その時の自分の状態にも左右される。
そんなことも感じさせてくれる一本でした。



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